努力が続かない理由とは?報酬依存から抜け出し、努力を楽しむ方法

習慣

誰もが「努力したい」と思うが、多くの場合、途中でモチベーションが下がってしまう

努力は継続した方が良いに決まっているのは皆が知っていることです

でもそれってとっても難しいですよね

自分は学生時代、机に座ってから勉強をし始めるまでにかなーりの時間を要しました

なぜ、多くの人は努力した方が良いのは知っているのに続かないのでしょうか?

なぜ、一部の人は努力を継続できるのでしょうか?

両者の決定的な違い、それはドーパミンをどこから得ているかです

このドーパミンについて説明していき、自分が努力し続けられるようになってきたプロセスも共有していきます

あなたの努力が続かない理由【ドーパミンのメカニズム】

ドーパミン ご存知の方も多いと思います

脳内で産生される神経伝達物質であり、快感や多幸感、意欲、運動調節などに関与します

イメージとして強いのは、快感や多幸感でしょう

ドーパミンの過剰分泌は、ギャンブル依存症や薬物中毒などを始めとする依存症を引き起こします

ここでは、作用の1つ、意欲・動機付けに関して説明していきます

報酬と期待

先述の通り、ドーパミンは「喜び」だけでなく「期待」や「やる気」にも関わる神経伝達物質です

ドーパミンは、報酬を得たり、その期待が高まると分泌され

逆に同じ報酬を受け続けると、徐々にその分泌が弱まります

例えば、今週も仕事を頑張ったご褒美にと、毎週同じシュークリームを買ったとします

最初は嬉しいし美味しいですが、毎週毎週同じシュークリームだったらどうでしょうか?

また、ゲームをされたことがある方は、最初のワクワク感は慣れればすぐ無くなりますよね?

毎回OPムービーを見ている人はいないと思います

これを心理学では、『アンダーマイニング効果』と呼ばれます

アンダーマイニング効果

ここで、『アンダーマイニング効果』を実証した代表的な研究として、1973年のレッパー、グリーン、ニスベットの実験を紹介します


当初絵を描くのが好きだった子供たちに「報酬あり」と「報酬なし」の条件を設け、最終的にどのように影響するかを実験しました。
その結果、報酬を与えられていた子供たちは、報酬がなくなると絵を描かなくなり、
反対に、報酬が与えられなかった子供たちは、引き続き絵を楽しんで描き続けた

これ少し怖いですよね

もともと、自分の興味があることや、熱心に行っていた行動に対して、外からの報酬が与えられると、その行動が「報酬のために行うもの」と認識されやすくなります

この結果、当初楽しくやっていた活動でさえも「やらなければ報酬がもらえない」と感じられるようになり、動機の源が内部的なものから外部的なものに変わってしまう

自分で選んだ仕事のはずが、休みの日やご褒美のために働くようになるのです

あなたがそうでなくとも、ほとんどの人がそうなっていませんか?

「報酬依存」→「努力依存」

では、このアンダーマイニング効果に陥らないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

その答えが、冒頭のどこからドーパミンを得るか?です

報酬からドーパミンを得ると、徐々になれてしまうこと、結果、その報酬に依存してしまい、報酬無しではやる気が出ないことが最大のデメリットです

これでは努力ができるわけがありません

我々人間は、努力しようとしてドーパミンが出るのではなく、ドーパミンが出るから努力がでるようになっています

ではもし、この努力からドーパミンが分泌されたらどうなるでしょうか?

努力していることに喜びと快感を感じれば、また努力をしたくなる

これは『報酬依存』ではなく『努力依存』です

例えば、テストの結果に期待するのではなく、勉強の過程で少しずつ理解しながら喜びを意識したり、

何キロ痩せたかではなく、食事管理や運動、身体に良いことをしている自分を誇りに思ったり、

日々の仕事によって、誰かの役に立っていることに意識が向けたり

もし、こう思えたのなら、報酬からではなく努力していることこそがドーパミンが分泌される要因となります

では、具体的にどうすれば良いのでしょうか?

努力からドーパミンを得る方法

『報酬依存』ではなく『努力依存』になるには、たった1つです、それは

努力している最中喜びを見出すことです

「努力過程こそが報酬である」

「この努力自体が自分にとって価値がある事なんだ」

そう言い聞かせるのです

なんだ、精神論かと思いますよね?

そうです、心の持ちよう次第で変わるんです

ドーパミンは神経伝達物質です

やる気や期待、喜びといった心に関わります

ではその心の持ちようを変えれば、ドーパミンの分泌も変えられるとは思いませんか?

スタンフォード大学医学部の神経生物学と眼科の准教授、アンドリュー・ヒューバーマン博士は自身のポッドキャストでこう述べています

努力や困難を感じる過程に内部で生まれるシステム、つまりドーパミンに結びつける。
「これは辛い、気持ちよくない」と思っても、その努力に集中していると報酬を感じ始めます。
これを繰り返していくと、努力の各種に対して自動的に報酬を感じるようになります。

アンドリュー・ヒューバーマン博士

科学的な知見でも、努力に集中することを続ければ、努力によってドーパミンが得られるとされています

これって実は、スポーツや楽器をされてことがある方は体験していると思います

練習してもすぐには上手くなりませんが、

「この反復練習こそが、確実に自分のスキルを積み上げている」と信じて練習に励んでいたはずです

それでも辛いときは来ます

目標に向けて、本当に進んでいるのか、方向性が合っているのか不安になり、努力が辛く感じることもあるでしょう

そんな時こそ「私は自分でこれを選んでやっているんだ、好きでやっているんだ」

と言い聞かせてみて下さい

その反復をすることで、努力からドーパミンを得られることが出来るようになる

先のヒュバーマン博士はそう述べています

努力からドーパミンを得るコツ

ここから、自分が努力からドーパミンを得られていると感じるようになったプロセスを紹介します

単なる一例と思って参考にしてみてください

目標の理由

努力は何か目標のためにすることであり、その目標がブレたりかすんだりしてしまっては、努力する意味が無くなってしまいます

努力することは大事です、努力が目標になってしまってはいけません

痩せたいのは、何故なのか?

― モテたいから?見返したいから?良い自分でいたいから?

その仕事を頑張る理由は何か?

― 稼ぎたいから?今の生活を脱したいから?

敢えて現実的な理由にしましたが、これが大事みたいです

自分は、社会貢献したい!お金に困らず良い思いをしたい!の方がよりスッと入ってきました

また、自分は決めた目標をホワイトボードに書いて、トイレにぶら下げています

忘れっぽいので、毎日目にして声に出して復唱することで目標を忘れないようにしてます

メタ認知

自分が今どう感じているのかを感じるようにしています

この作業大変だなぁとか、今辛く感じているなと感じた時こそ、「ドーパミンチャンス!」だと勝手に思い込んでいました

例えば、筋トレ中は感じやすいですよね

あー、今効いてるなとか、筋線維ブチブチ切れているなとか

ちょっとふざけているかと思われそうですが、それを噛みしめること、感じることが神経回路の結びつきを強くします

努力が夢中になる

努力を続けることは本当に難しいですよね

私も続いていることなんてほとんどありません

それはやはり、努力の辛い時期を乗り越えるパワーが足りないからだと思います

辛いときこそ「私は自分でこれを選んでやっているんだ、好きでやっているんだ」

ほとんどの人がこう言い聞かせるほどのパワーが無いんです

それは、目標が薄れてしまうからだと感じます

日々の『やらなければいけないこと』に追われ『やりたいこと』が薄れていってしまう

お給料という報酬や、SNSやポルノなどの安価で大量のドーパミンに侵されて、報酬無しでは我慢できなくなってしまう

自分は何のためにそれをやるのか?

その先に何が待っているのか?

辛いときこそ、自分が選んでやっているんだと言い聞かせるパワーはそこからしか湧いてこないんだと思います

自分は、その目標を考えに考えました

ブログ記事を作成するために休日に時間を取る事や、休日にトレーナーとしての副業をするのはしんどいときもありましたが、今は違います

それは、やる理由があり、それを忘れないようにしたからだと感じます

そして、今では努力していると感じていません

ただ、夢中にやっています

潜在意識などで聞く、自然に叶うとか、思考は現実化するということなのだと思います

やる理由があるから、やっている

ただそれだけで、全く違う成果に繋がると思ってます


まとめ

努力をし続ける秘訣をお話ししました

本当に難しいことだと感じてます

嫌なことや辛いことって多いですもんね

しかも世の中は『やるべきこと』が多すぎないですか?

その中でも自分の中のやる理由を見出そうとしているだけでも凄いことだと思います

ネットで簡単にドーパミンを浴びまくれる中で、こんな記事を読んでいただいている時点で、意志力を持った方ですし、どこかやる理由をもっているはずです

後はそれをどう生かすか、楽しみです

この記事が少しでも背中を押せれば嬉しいです

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