あなたの周りに、『この人、なんか素敵だな』と思う人はいませんか?
ファッションセンス・インテリアのセンス・言葉選び・発想・遊び方・プレゼントのセンスetc…
その人はきっとセンスがいいはず。
でも、センスって生まれつきのものではなく、磨けるものなんです。
そのセンスとは何か、どのようにして身に着け磨いていくのでしょうか?
この記事ではそんなセンスの磨き方について、実体験を踏まえてお伝えします。
最後には『オマケのアクションプラン』を載せておきます!
センスとは何か?定義と本質を知る

そもそもセンスって何のことをいうのか?
辞書にはこうあります。
物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。
判断力。思慮。良識。
goo辞書
分かるようで分かりにくいですよね。
また、くまモンのデザインも手掛けたクリエイティブデザイナーの水野学さんの著書『センスは知識からはじまる』ではこう解説しておられます。
センスとは、数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力である。
『センスは知識からはじまる』 水野 学
どちらも、数値化ができないことを表現する能力のこととあります。
確かに冒頭に挙げたセンスも点数をつけたりするのは難しい能力のことですよね。
センスを磨くための基本ルール
では、そのセンスはどのようにして身に着けられるのか?
ほとんどのセンスは後天的に身につくものだとされています。
先ほどの水野学さんの『センスは知識からはじまる』でも、そう説かれています。
センスとは知識の集積である。
『センスは知識からはじまる』水野 学
つまり、身に着けたいセンスの知識を蓄えていくことが、その第一歩。
持っている知識量の差がセンスに直結しているからこそ、今からでも身に着けられます。
おすすめのやり方は2つです。
小さな新しいことを試してみる

センスを高めるために忘れてはいけないのは、好奇心と感受性を高めることです。
大人になると、ついルーティン化しがちですよね。
- いつもの道を歩き、
- いつものお店で買い物をし、
- いつもの習慣を繰り返す。
これでは、新しいセンスを磨くチャンスを失ってしまいます。
そこで、意識して本当に小さいことから新しいことをやってみる。
例えば、
✅ ファッションのセンスを磨きたいなら → いつも選ばない色の服を買ってみる。
✅ 食のセンスを磨きたいなら → 外国の料理を試してみる(タイ料理や地中海料理など)
✅ アートのセンスを磨きたいなら → 近くの美術館やギャラリーに行ってみる。
✅ 言葉のセンスを磨きたいなら → 普段使わない言葉を意識的に使ってみる。(例:「了解しました」→「承知しました」)
こうした小さな変化が、新しい視点や感覚を育てるきっかけになります。
その中で失敗することもあるでしょう。
しかし、その経験と知識の集積によって、センスが磨かれるのです。
普通を知る
物事を測るにはモノサシが必要です。
先述の通り、センスというのは数値化ができないものです。
ですので、まずはその物事の普通を知ることでモノサシを作りましょう。
①王道を知る

ジャンルごとの「王道」と言われるものをまずは知ることが大事です。
✅ 映画の王道 → 『ゴッドファーザー』『ショーシャンクの空に』『ローマの休日』
✅ ファッションの王道 → 白シャツ×デニム、黒の革靴、トレンチコート
✅ 音楽の王道 → ビートルズ、モーツァルト、ジャズのスタンダード曲
✅ デザインの王道 → バウハウス、ミニマリズム、北欧デザイン
王道は長年愛されている、多くの人に受け入れられていることです。
つまり、その道において最適化されているということ。
それを見た感覚をモノサシとすれば、その道の良し悪しを推し量ることができる。
そうして自分の中の軸ができていきます。
②流行を知る

続いて、王道を学んだあとは流行について調べていきます。
✅ ファッションの流行 → 雑誌『VOGUE』『GQ』『FUDGE』、Instagramの人気アカウント
✅ 食の流行 → 『食べログ』のランキング、YouTubeのグルメチャンネル
✅ 音楽の流行 → SpotifyやApple Musicの「トレンドランキング」
✅ ビジネスの流行 → NewsPicksやForbesの記事
流行=センスが良い というわけではなく、その時代に受け入れられているものになります。
髪型やファッション等の美意識は時代によって変わりますよね。
- 平安時代ではふくよかな方が美人とされていたり、
- 平成は長髪のM字バンクでVネックにスキニーを履いている人が多かったです。
- 今のファッションではオーバーサイズが流行りですね。
その時代に流行ったものは王道とは少し違うものがほとんどです。
流行を知るには、雑誌が良い情報源だと思います。
③王道と流行の共通項を考える
知識を集積したら王道と流行の共通項を探っていく。
例えば、ファッションで考えてみると…
- 王道: 白シャツ×デニム(シンプルで長年愛される)
- 流行: オーバーサイズシャツ×ワイドデニム(最近のトレンド)
- 共通項: どちらも「シャツとデニム」という組み合わせだが、シルエットが変化している
また、テイクアウト専門店で考えると…
- 王道: お弁当屋さん。
- 流行: ひと昔前はタピオカ専門店、次に高級食パン、今は唐揚げ専門店。
- 共通項: 少ない敷地面積で出店ができ、調理工程をシステム化しやすいなど
このように共通項を考えてみると、次はこんなのが流行りそうだなとか、これでは売れないだろうなと仮説が立てられます。
ビジネスにおいてではなくとも、デザインや美術においても王道と流行の共通項というものがありますし、それを考えること自体がセンスを磨いていけます。
センスの磨き方|実践編

あらゆる場面でそのセンスに触れた時に、あ、この人は魅力的だなと映るはず。
せっかく身に着けたセンスも発揮しなければ意味がありません。
ではどんなときにセンスを発揮するのか。
自分が実践していることを2つ挙げていきます。
自分の仕事をアーティストとして関わる
自分の本業は鍼灸師でトレーナーです。
ですので何かを生み出したり、デザインを考えたりするような仕事ではありません。
ただ、自分をアーティストだと思って仕事をしてみています。
自分の場合は、
✅ 「施術」 鍼治療、タオルワークを、洗練された所作として美しく行う。
✅ 「道具の扱い」 ベッドメイクや鍼治療の準備を、配置のバランスや使いやすさを追求する。
✅ 「アフターフォロー」 施術して終わりではなく、人との関りとして、最後や次回を疎かにしない。
これはどんな仕事にも言えることです。
✅ 接客業なら … 商品の渡し方やお辞儀の角度にこだわる。
✅ 営業職なら … 提案資料のデザインや話し方のトーンに気を配る。
✅ ライターなら … 文章のリズムや言葉の響きを磨く。
「自分の仕事をアートのように磨き上げる」 という意識を持つことで、普通の仕事でも 「この人は何か違う」 と感じてもらえるようになるのです。
神は細部に宿る
昔観た番組で、ローランドさんが行きつけのバーでは
グラス1つ1つ、インテリア、制服、その全てに意味がある、という内容でした。
神は細部に宿るという言葉の通り、何となくではなく知識の集積の結果。
良し悪しを判断してセンスの良いものを選んでいくのが仕事においてのセンスの発揮の仕方ではないかと思います。
自分の場合は、院内のイス、ベッドの配置、言葉遣いや所作、ボールペンの種類まで。
まだまだ至っていませんが、なぜそうしたのか?という問いに答えられるようにしています。
まとめ
センスの良い大人になるには、知識の集積が必要。
そのために王道と流行を知り共通点を考えてみる。
そしてセンスの良いと思ったことをアーティストだと思って発揮してみる。
まずは1つでも、小さなことから始めてみませんか?
自分と一緒にセンスのある大人を目指していきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
下記はオマケの今日からできるアクションプランです。
ぜひやってみて下さい!
今日からできる3つのアクションプラン!
- 興味のある分野の「王道」を調べる(例:映画なら名作10本をリストアップ)
- 小さな挑戦をする(例:いつもと違う服を選ぶ、新しいカフェに行く)
- 学んだことをアウトプットする(例:SNSやノートに「今日気づいたセンスのポイント」を書く)
コメント