「人との距離感がうまく取れない」
「本音を言えない自分が嫌になる」
「正直でいなきゃと思うほど、苦しくなる」
そんな風に感じたことはありませんか?
私はずっと、“正直であること”が正義だと信じていました。
しかし今では、
”正直だけでは人と深く関われない”、と感じるようになっています。
そんなとき、昔観たドラマ『新参者』の一言が、深く心に残ったのです。
「嘘には、3つの種類がある。」
本記事では「嘘の種類」を通じて、どうすれば人間関係に悩まず、魅力的な大人へと近づけるかを考えていきます。
3種類の嘘を知っていますか?

まずは3種類の嘘について、それぞれ例を用いて見てみましょう。
1. 人を傷つけるための嘘(避けるべき嘘)

✅人を陥れる、裏切るような発言
→これは、どんな場面でも信頼を壊します。
絶対に使用してはいけません。
2. 自分を守るための嘘(理解すべき嘘)

✅体を保つために、言い訳や気丈に振る舞う時の言葉
例:残業を任されたときの「かしこまりました」
クレーム対応のときの「おっしゃる通りです」
お誘いを断る時の「○○で行けません」
→ただ、ミスをしたときに自分を守る嘘はいただけません。
3. 自他を守るための嘘(使いこなすべき嘘)

✅相手の心を支える、励ますような優しい言葉
例:準備不足を感じても「あなたなら大丈夫」
不安があったとしても「絶対にできる」
嘘が原因で起きる人間関係のトラブルとは?
このような嘘を上手に使えないと問題が起きます。
あなたや、周りの人がこんな状況に陥ったことはありませんか?
- 本音ばかり言ってしまい、人間関係がギクシャクする。
- 自分を偽って、無理をして疲れてしまう。
- 嘘をついてしまった自分を責めて、自己肯定感が下がる。
それぞれ、
嘘をついたことと、嘘をつかなかったことの両方に起因しています。
良い嘘と悪い嘘は状況によって変わります。
嘘をついた方が良いというわけではありませんが、
時に嘘つきの方が良いこともあるんですね。
魅力的な大人とは、「嘘を使いこなせる」人

嘘をつかない人は素晴らしい、という価値観は美しいと思います。
そして、正直者が馬鹿を見る世界ではあってならないとも思います。
でも、私が出会ってきた“魅力的な大人”たちは、嘘とうまく付き合っていました。
つまり、「正直でありつつ、言葉を選べる人」だったんです。
自分の感情をコントロールして、時には“勇気づける嘘”をつける。
そんなふうに、相手の立場や状況を考えて行動できる人は、とても魅力的に見えました。
私が実践している「嘘の使い方」

ある人に言われた言葉を今でも覚えています。
“嘘を嘘で終わらせない”
これを私はとても大事にしています。
例1:
苦手な上司に対して、「ありがとうございます、勉強になります」と言ったとき、
本心ではそう思っていなかったかもしれません。
でも、その言葉をきっかけに、相手との関係が少しずつ良くなって、
やがて本当に学ぶことが増えていった。
例2:
自分に対して宣言した大きな目標。
成功者たちを真似て、虚勢を張ったり生活を近づけてみたりする。
最初は“演技”かもしれない。
でも、そこから生まれる「変化」は、本物なんです。
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最後に:正直でいることと、賢く嘘をつくことは矛盾しない
この記事を読まれているあなたは、
「正直でありたい」「でも本音を言うのが怖い」
そんな葛藤を抱えているかもしれません。
でも大切なのは、“正直さ”と“優しさ”のバランスを取ること。
そして、嘘を完全に否定するのではなく、どう使うかを考えること。
嘘の扱い方は、大人の品格と人間関係に深く関わってきます。
あなたは、どんな「嘘」をこれまで選んできましたか?
ただ正直でいるだけでなく、
“相手のため、自分のための嘘”を少しずつ意識してみてはいかがでしょうか。
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